シンプルなものが何故か難しい理由

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コーヒーってとてもシンプルだと思いませんか?
材料としてみると、コーヒー豆とお湯、これだけです。

ですが、業界の人も一般の人も、
「とても難しい」と言います。
どういうことでしょう?

やるたびに味がかわる
昨日と今日では味が違う
なぜそうなるのか分からない???
という点で難しいと言われているのです。

シンプルなのに難しい・・・
どうしてなんでしょうか?

シンプルとは?

コーヒーを作る上で必要な材料は
至ってシンプルですが、
「シンプル=簡単」ではないのです。
シンプルとは複雑ではない状態を言います。

抽出の工程も至ってシンプル。
コーヒー豆にお湯を注ぐだけ。
コーヒーはとてもシンプルなものです。
言ってみればお茶漬けやカップラーメンのように。

「お湯にコーヒーの成分が溶け込んだもの」
これがコーヒーです。

さて、何故これが難しいのでしょう?

シンプルなモノと複雑なモノの違いとは?

これを考える上でコーヒーとは反対の
複雑なモノを考えてみると分かりやすいです。

例えば
ある料理が5つの素材が合わさって
出来上がっているとします。
5つの素材の中の1つが
あまりよくない状態を想像してみましょう。

素材は全部で5つでした。
それぞれの素材が均等に
全体の味に影響を与えていると考えましょう。

そうすると1つの素材が全体に与える影響は
単純に考えて20%ずつとなります。

1つにつき20%の影響を持っているので
その料理全体に対しての影響力は20%です。
1つの素材が与える影響力は少なくてすみます。

では、コーヒーの場合はどうでしょうか。
材料はコーヒー豆とお湯の2つなので
先ほどの理屈で考えれば
50%ずつとなります。
これは全体に対してとても大きな影響を与えますし
責任が重大になるのです。

つまり
素材1つの変化が、結果に大きく影響を与えるのです。

多くの人が間違ってしまう分かれ道

ここで、多くの方が間違った判断をしてしまいます。
間違った判断をしやすい罠がここに存在しています。

ここで間違った道を選択することで
コーヒーの本質から大きく外れてしまい
いつまでたっても美味しいコーヒーを抽出することが
安定してできないことになってしまいます。

そんなことになったら
あなたは大きく回り道をすることになるでしょうし、
自信を持って、胸を張ってコーヒーを提供することが出来ないでしょう。
だってコーヒーの味が安定しないんですから。

普段、コーヒーを抽出する時に、
お湯の設定はどうしていますか?

どのようなお湯を与えるべきか
考えたことがありますか?

たぶん皆さんは、
同じお湯を使って抽出していると思います。
例えば、浄水器の水をやかんで沸かし、
沸騰したお湯を一定の温度にしてから
コーヒーに注いでいますよね。

温度を一定に設定すれば、
お湯の状態はいつも同じはずですよね。
でも、コーヒーの味はいつも同じではない。

なので、コーヒーの豆に問題があり、
味が安定しないのではないか
と判断できます。

ですが、これが間違いです!

皆さんは、安定した味を求めて、
コーヒーの豆の品質を追いかけるようになります。
なぜなら、お湯の状態は常に同じにしているからです。

豆の品質を疑うので、焙煎に問題があるのか、
仕入れに問題があるのか、栽培に問題があるのか、
産地の選択に問題があるのか・・・

そういう風に考える人が多いです。

その可能性もゼロではありませんが、
問題が起こったときには、
まず自分の中に、問題がないかを考えるべきです。

豆の品質は、動いて当たり前です。
同じ業者から、同じ産地の、
同じランクの豆を手に入れたとしても、
同じように焙煎できるとは限らないですよね。

豆の品質は動いて当然なのです。

では、常に違う状態の豆で、
安定したコーヒーを抽出するためにすべきことは、
もう一つの材料である「お湯」に変化をつけることです。

「お湯」の変化とは、お湯の温度ということです。

常に違う状態の豆に、
同じ状態のお湯を与えているので、
味が安定しないのです。
材料は2つだけなので、
最大50%影響を及ぼす計算になります。

抽出の技術とは、ポットから注ぐお湯を、
的確にコントロールする技術です。

これによって、安定した味を実現できるのです。

安定した味の抽出を可能にするために・・・

技術を身に付ける、高めましょう。

今回皆さんにお伝えしたかったことは、
複雑なものは、1つの素材が全体に与える影響力が小さいから、変化が分かりにくく、
シンプルなものは、ちょっとしたことでも影響を与えやすいので、変化が大きく出るのです。

ですからシンプルなものは難しい、ということなのです。
それをコントロールする技術を身に付けることが必須です。

何がご質問があれば、こちらからお問い合わせください。

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